「勝手知ったる」の意味と使い方や例文!「勝手知ったる他人の家」とは?(類義語・対義語)

【言葉】
勝手知ったる

【読み方】
かってしったる

【意味】
その場所の様子をよく知っている。また、内部事情に通じている。

【類義語】
・よく知っている
・精通している
・熟知している

【対義語】
・不案内

「勝手知ったる」の使い方

健太
こんな裏道があるんだね。
ともこ
ここから行くと近道よ。
健太
勝手知ったる感じだね。
ともこ
長い間ここに住んでいるからね。

「勝手知ったる」の例文

  1. それにしては気楽そうな足取りで、勝手知ったるといわんばかり、ためらう様子も見えない。(宮部みゆき 震える岩 霊験お初捕物控)
  2. その番組には何度か出演したことがあり、勝手知ったるという様子だった。
  3. どうも仕方がない。どうせ盗むなら、勝手知ったるこの小屋が心易くていいのだが、監視厳重だから、どうにもならない。(坂口安吾 退歩主義者)
  4. 普通の無礼講ではない。勝手知ったる店、家族も同然の仲間だということを、行動で示したという甘えの表れだと、店長は主張している。(畠中恵 とっても不幸な幸運)
  5. 年をとると、勝手知ったる家の中でも躓きそうになる。

「勝手知ったる他人の家」とは?

勝手知ったる」を用いた表現の一つに「勝手知ったる他人の家(かってしったるたにんのいえ)」があります。

勝手知ったる他人の家」とは、他人の家がまるで自分の家であるかのように振る舞うことをいいます。

【例文】

  1. 「手伝いはいらへんて、こういうことかいな」 哲哉は勝手知ったる他人の家という様子で、玄関へは向かわず、ぐるりと建物を巡って庭に出る。(松村栄子 雨にもまけず粗茶一服)
  2. ともこちゃんの家なのに、健太くんは茶葉の場所や湯呑の場所を把握していて勝手知ったる他人の家という感じだ。