「買いかぶり」の意味と使い方や例文!「買いかぶり過ぎ」とは?(語源由来・類義語)

【言葉】
買いかぶり

【読み方】
かいかぶり

【意味】
①物を実際の価よりも高く買う。
②人を実質以上に高く評価する。

【語源・由来】
物を実際の価よりも高く買う意から。

【類義語】
・評価し過ぎ
・過大評価
・過大視している
・実力を見誤っている
・針小棒大

「買いかぶり」の使い方

ともこ
先生方との交渉役は、交渉がうまい健太くんが適任だと思うの。
健太
そんな大役は無理だし、買いかぶりだよ。僕は交渉はうまくないよ。
ともこ
先生に怒られる度に、言葉巧みに言い逃れをしているじゃないの。
健太
交渉じゃなくて、言い訳がうまいだけだよね。

「買いかぶり」の例文

  1. 秀才で物識りである以上、武将としての能力があると買いかぶられていた。が、実のところは、将才はない。(司馬遼太郎 燃えよ剣 2 下)
  2. 基康あなたは初めからわしをあまりに高い身分のものと買いかぶりすぎたようだ。わしは平凡な、一人の役人にすぎない。(倉田百三 俊寛)
  3. 健太くんはもっと頭がいいと思っていが、どうやら買いかぶりだったようだ。
  4. 昨今の天災は、文明を買いかぶり、自然を侮ったことが原因だ。
  5. その評価は買いかぶりだと思ったが、誰かに認められることは不快ではなかった。

「買いかぶり過ぎ」とは?

買いかぶり」を用いた表現の一つに「買いかぶり過ぎ(かいかぶりすぎ)」があります。

買いかぶり過ぎ」とは、程度を越えて高く評価されていることをいいます。

【例文】

  1. 健太くんは少々、自分の腕前を買いかぶり過ぎているようだ。
  2. 彼はいったい、何をどう間違ったのだろう?それとも、滋子が少し網川浩一の頭脳を買いかぶり過ぎていたのだろうか?(宮部みゆき 模倣犯 下)