【言葉】
霞む
【読み方】
かすむ
【意味】
1⃣[動マ五(四)]
①霞がかかる。霞がたちこめる。
②霞がかかったような状態になる。ぼんやりして、物の姿や形がはっきり見えなくなる。
③(「翳む」とも書く)目が疲れたり故障があったりして物が見えにくくなる。
④他の、よりすぐれたもののために存在が目立たなくなる。
2⃣[動マ下二]「かす(翳)める」の文語形。
【類義語】
・曇る
・陰る
「霞む」の使い方
このドラマでは脇役の演技が光っていたね。
顔だけで選ばれた主人公は大根で、完全に霞んでしまっていたわね。
ドラマは顔じゃなくて演技で選んで欲しいよね。
顔を重視するのはモデルだけでいいわ。
「霞む」の例文
- その船を過ぎると、M神社の岸であつた。そこの岸には家が建つてゐないので、広々とした空が少し霞んでゐた。(原民喜 潮干狩)
- 青柳雅春は車を運転しつつも、どこか目の前が霞んでくるのを感じた。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
- 新郎の兄である有名俳優が目立つあまり、主役である新郎新婦が霞んでしまった。
- 疲労で目が霞んでよく見えない。
- 子供の頃の話なので、記憶が霞むのも無理はない。
「心が霞む」とは?
「霞む」を用いた表現の一つに「心が霞む(こころがかすむ)」があります。
「心が霞む」とは、心に霧やもやがかかったように、晴れ晴れとしないことをいいます。
【例文】
- 晴天の日もあれば、雨の日もあるように、生きていれば心が霞む日もある。
- 心が霞むと、それは描く絵にあらわれ、どんよりした作品になる。