【言葉】
狡い
【読み方】
こすい
【意味】
①わるがしこい。狡猾である。
②けちである。吝嗇である。
【類義語】
・あくどい
「狡い」の使い方
健太くん。社会に出てから狡くなったわね。
狡いくらいがちょうど良いんだよ。
狡い人間が甘い汁を吸う社会を何とかできないのかしら。
何百年かかると思ってるの。
「狡い」の例文
- 健太くんは、周囲から要領がいいとか狡いとか言われている。
- 狡い真似をして勝ってもうれしくないだろう。
- 彼は狡猾で狡いから信用ならない。
- 彼のやり方は狡いんだ。
- ともこちゃんは金には狡い人です。
「狡い」と「ずるい」「せこい」との違いは?
「狡い」に似ている語に「ずるい」「せこい」があります。
「狡い」と「ずるい」違いは?
「ずるい」は「狡い」と書き、
①しなければならないことをたくみになまけたり自分の利益を得たりするために、うまく立ち回る性質である。狡猾である。わるがしこい。
②しまりがない。ふしだらである。
という意味です。
「狡い」も「ずるい」も、わるがしこい性質をいいます。
しかし「狡い」は、「けちである。吝嗇である。」という意味がある点、「ずるい」には、「しまりがない。ふしだらである。」という意味がある点が違います。
「狡い」と「せこい」の違いは?
「せこい」は、
①(芸人の言葉。主に明治期に用いた)悪い。へたである。
②けちくさい。みみっちい。
という意味です。
「狡い」も「せこい」も、けちという意味があります。
しかし「狡い」には、わるがしこいという意味がある点、「せこい」には、へたであるという意味がある点が違います。