【言葉】
丸投げ
【読み方】
まるなげ
【意味】
仕事を請け負ったものが、その全部を他者にさらに請け負わせること。
【類義語】
・問題が解決する
・円満に解決する
「丸投げ」の使い方
説明が面倒だな。あとはともこちゃんが説明して。
丸投げしないでよ。最期まで説明しなさいよ。
説明しても分かってもらえないよ。やってもらった方が早いと思うんだ。
じゃあ、その旨を伝えてやってもらえばいいじゃない。
「丸投げ」の例文
- 問題の解決を部下に丸投げした。
- 子供の指導を学校に丸投げする親が多い。
- 政府が電通に丸投げした持続化給付金事業に次々と疑惑が生じた。
- そんな得体の知れない人間に調査を丸投げして、不安ではありませんか?(海堂尊 チーム・バチスタの栄光 上)
- 大入道が最も重要なはずの敵の兵力を聞いても特段の反応を示さなかったのは、七五三兵衛が判断すべきことと潔くも丸投げしているからだろう。(和田竜 村上海賊の娘 下巻)
「丸投げ」と「任せる」「委ねる」「一任」の違いは?
「丸投げ」に似ている語に「任せる(まかせる)」「委ねる(ゆだねる)」「一任(いちにん)」があります。
「丸投げ」と「任せる」の違いは?
「任せる」は、挙動の全てを相手に託する意で、
①するがままにしておく。放置する。
②相手のするままになる。さからわず、なされるがままでいる。ゆだねる。
③他の人に代行してもらう。委任する。
④下襲の裾などを後ろに流れ引くままにする。
⑤従う。
という意味です。
「丸投げ」は、仕事を請け負ったものが他人にすべて押し付け、自分は何もしないことをいいます。
対して「任せる」は、「代行してもらう。ゆだねまかせること。」という意味で、「丸投げ」のような押し付けるという意味がありません。
「丸投げ」と「委ねる」の違いは?
「委ねる」とは、「人にすっかりまかせる。委任する。」という意味です。
「丸投げ」は、仕事を請け負ったものが他人にすべて押し付け、自分は何もしないことをいいます。
対して「委ねる」は、他の人を信じて託すことをいいます。
「丸投げ」と「一任」の違いは?
「一任」とは、
①すっかりまかせること。
②古代、在官の一定の任期。
という意味です。
「一任」は、相手を信頼した上で、全て任せることをいいます。
対して「丸投げ」は、仕事を請け負ったものが他人にすべて押し付け、自分は何もしないことをいいます。