「見做す」の意味と使い方や例文!「看做す」との違いは?(類義語)

【言葉】
見做す

「看做す」とも書く。
【読み方】
みなす

【意味】
①仮にそうと見る。そうでないものをそうとする。仮定する。
②判断してそうと決める。
③法律で、ある事物と性質の異なる他の事物を、一定の法律関係について同一視し、同じ法律効果を生じさせる。
④見とどける。
⑤世話をして育てあげる。

【類義語】
・たとえる
・なぞらえる
・見たてる
・擬する

「見做す」の使い方

健太
花を雪と見做して句を詠むとは風流だね。
ともこ
世の中がデジタル化しても風流な心は持ち続けていたいわよね。
健太
そうだね。川の流れを人生に見做すのはどうだろう。
ともこ
それはありきたりじゃないかしら。

「見做す」の例文

  1. よかれあしかれ恰好がつけばまずそれで一件落着と見做すべきであった。(新田次郎 武田勝頼 一)
  2. 故に偉大なる人は幾多の人を感化して一団となし、同一の精神を以て支配する。この時これらの人の精神を一と見做すことができる。(西田幾多郎 善の研究)
  3. 僕はとにかく、お父さんまで世間の軽薄ものといっしょに見做すのは。(夏目漱石 行人)
  4. 彼女は舞台を死に場と見做して、全身にがんが転移しながらも演じ続けた。
  5. 返事がないものは賛成と見做します。

「見做す」と「看做す」の違いは?

見做す」は「看做す」とも書きます。

見做す」の「」も、「看做す」の「」も、見ることを言います。

なので「見做す」も「看做す」も同じ意味です。