【言葉】
身を潜める
【読み方】
みをひそめる
【意味】
物陰に身を隠す。
【類義語】
・隠れる
・雲隠れ
「身を潜める」の使い方
この辺はクマが出るんだって。
クマからすれば、自分たちの住処に人間が出るんだけどね。
確かにこの山はクマの家なんだよね。その辺に身を潜めているかもね。
その草むらに身を潜めていてもおかしくないわよね。
「身を潜める」の例文
- それはひとつには、日本は国土が狭く、住居が密集しているせいもあるだろう。追われる者が長期にわたって身を潜めることは、まず不可能なのである。(小池真理子 彼女が愛した男)
- その動物は夜行性なので、昼間は物陰に身を潜めている。
- そしてこの男は私がこの建物のこの部屋に身を潜めていることにはまだ気づいていないのかもしれない。(村上春樹 1Q84 BOOK3)
- 捕食対象を狙って草木の陰に身を潜めている。
- 住宅街に現れた鹿は、ハンターに追われ、物陰に身を潜めた。
「身を潜める」と「影を潜める」「鳴りを潜める」との違いは?
「身を潜める」に似ている語に「影を潜める(かげをひそめる)」「鳴りを潜める(なりをひそめる)」があります。
「身を潜める」と「影を潜める」との違いは?
「影を潜める」とは、「表だったところから姿を隠す。表面に出なくなる。」という意味です。
「身を潜める」も「影を潜める」も、隠すことをいいます。
しかし「身を潜める」は、「ほとぼりが冷めるまで身を潜める」のように、物陰に身を隠すことをいいます。
対して「影を潜める」は、「暴力事件が影を潜めている」のように、表面から姿を隠す、見かけなくなるという意味です。
「身を潜める」と「鳴りを潜める」との違いは?
「鳴りを潜める」とは、
①物音を立てないで静かにする。
②活動をとめてじっとしている。
という意味です。
「身を潜める」は、物陰に身を隠すことをいいます。
対して「鳴りを潜める」は、「反対派は鳴りを潜める」のように、物音を立てずじっとする意から、活動をとめてじっとしていることをいいます。