【言葉】
情け深い
【読み方】
なさけぶかい
【意味】
あわれみぶかい。思いやりがある。深い情がある。また、風流心がある。
【類義語】
・慈悲深い
・温かい
【対義語】
・残虐
・薄情
・冷淡
・残酷
・冷たい
「情け深い」の使い方
彼は自分にも人にも厳しいよね。
情け深いところもあるのよ。
確かに、努力する人間には思いやりを見せてくれるよね。
厳しくても、ああいう人が一番信用できるわ。
「情け深い」の例文
- ともこちゃんは、人に対して情け深い。
- ある情け深い人がいて、私を逃がそうという気になってくれました。(スタンダール カストロの尼)
- たしかに、このふたりの行いはなんの私心もない情け深いものだった。(メルヴィル 白鯨 下)
- 勇気といふものが一かけらも残つてゐないのか?王子太陽がバタの皿に口附けするのを見た事があるか、おお、情け深い太陽!その太陽の情にほだされてでれでれに溶けてしまつたバタを?(シェイクスピア ヘンリー四世)
- 苦しんでいる人に優しくする情け深い態度を示す。
「情け深い」と「情に厚い」の違いは?
「情け深い」に似ている語に「情に厚い(じょうにあつい)」があります。
「情に厚い」とは、相手を思いやる心があるという意味です。
「情け深い」も「情に厚い」も、人を思いやる心が深いさまをいい、ほぼ同じ意味です。
しかし「情け深い」に、風流心があるという意味がある点が違います。