【言葉】
情け無い
【読み方】
なさけない
【意味】
①なさけ心がない。おもいやりがない。
②つれない。無愛想である。
③不風流である。無骨である。
④あさましい。あきれるほどである。
⑤嘆かわしい。みじめである。
【類義語】
・嘆かわしい
【対義語】
・甲斐甲斐しい
「情け無い」の使い方
ふぇー。もう無理だ―。
情け無い声を出さないでよ。あと10箱あるのよ。
もう限界だよ。
これを全部運んだら、先生が木村屋のあんパンを買ってくれるわよ。もう少し頑張って。
「情け無い」の例文
- 僕はそこへ通っているうちに英語や数学を覚えた外にも如何に僕等人間の情け無いものであるかを経験した。(芥川龍之介 本所両国)
- これ、この娘一人しか授からぬのを不運と思つた事もあつたな、だが、今解つたぞ、一人でも多過ぎたのだ、こんな娘を持つたとは情け無い。(シェイクスピア ロミオとジュリエット)
- 万一形が崩れぬとした所で、浅草へ見世物に出されてお賽銭を貪る資本とせられては誠に情け無い次第である。(正岡子規 死後)
- 国民が戦争で苦しむ中、僕だけ国外に逃げ出してきたのだから情け無い。
- 連敗という情け無い結果に終わった。
「情け無い」と「不甲斐無い」の違いは?
「情け無い」に似ている語に「不甲斐ない(ふがいない)」があります。
「不甲斐無い」は、「いくじがない。気概・気力に欠けている。」という意味です。
「情け無い」も「不甲斐無い」も、情けないという意味があります。
しかし「不甲斐無い」は、情けなくなるほどだらしがないさまをいいます。
対して「情け無い」に、だらしがないや意気地がないという意味はありません。