「夥しい」の意味と使い方や例文!「甚だしい」との違いは?(類義語)

【言葉】
夥しい

【読み方】
おびただしい

【意味】
①程度がはなはだしい。
②数量が非常に多い。

【類義語】
・膨大

「夥しい」の使い方

健太
あの土地を掘ったら夥しい数の土器が出土されたらしいよ。
ともこ
歴史的発見につながるのかもしれないわね。
健太
僕の家の庭も掘ってみようかな。
ともこ
小判が出土されるといいわね。

「夥しい」の例文

  1. 秋と冬と同時に動くこの山頂で 夥しい色鳥の空わたるのを聞くだけだつた。(室生犀星 忘春詩集)
  2. 海岸に夥しい量の魚の死骸が打ち上げられていた。
  3. 健太くんの憎らしいこと夥しい
  4. 傷口が深く、夥しい出血で危険な状態だった。
  5. 彼はいつまでたっても頼りないこと夥しい

「夥しい」と「甚だしい」の違いは?

夥しい」に似ている語に「甚だしい(はなはだしい)」があります。

甚だしい」とは、普通の程度をはるかに超えていることをいいます。

夥しい」も「甚だしい」も、程度が激しいことをいいます。

しかし「夥しい」は、「汚いこと夥しい」のように、「…こと夥しい」という言い方では、よくないことについて使われ、数量が多いさまを表わす場合には、よい悪いに関係なく使われます。

対して「甚だしい」は、多くはよくないことについて使われ、量だけを表す場合には使われません。