「思わず」の意味と使い方や例文!「思いがけず」との違いは?(類義語)

【言葉】
思わず

【読み方】
おもわず

【意味】
1⃣[副]
①そのつもりではないのに。考えもなく。無意識に。
②思いがけず。意外なことに。
2⃣[形動ナリ]
①思いのほか。意外。案外。
②心外である。期待がはずれて気に入らない。

【類義語】
・うっかり
・つい
・知らず知らず

「思わず」の使い方

ともこ
健太くんあぶない。
健太
あっ。オーブンの鉄板が落ちるのが見えて、思わず手を伸ばしてしまったよ。
ともこ
はやく離さないと火傷になるわよ。
健太
いやあ。もう火傷になっているよ。鉄板は無事だったけどね。

「思わず」の例文

  1. しかしそこに彼は不意な出来事を見いだして思わず足をとめてしまった。(有島武郎 卑怯者)
  2. 私もいろいろ噂には聞いていたが、まさかそれほどとは思わずにいた。(芥川龍之介 戯作三昧)
  3. 大病以来めったに隠居所を離れたこともない吉左衛門だ。半蔵は自分の家の方へ降りかけたところまで行って、思わずハッとした。(島崎藤村 夜明け前)
  4. 好プレーの連続に思わず立ち上がって応援してしまった。
  5. あまりにもかわいい仕草に思わず笑顔になった。

「思わず」と「思いがけず」の違いは?

思わず」に似ている語に「思いがけず」があります。

思いがけず」とは、「予期しなかったのに。思いがけなく。」という意味です。

思わず」も、「思いがけず」という意味で使われます。

しかし「思わず」には、「そのつもりではないのに。考えもなく。無意識に。思いのほか。意外。案外。心外である。期待がはずれて気に入らない。」という意味で使われる点が違います。