「御の字」の意味と使い方や例文!よくある誤用は?(語源由来・類義語)

【言葉】
御の字

【読み方】
おんのじ

【意味】
①最上のもの。極上のもの。結構なもの。
②ありがたい、しめたなどの意。

【語源・由来】
「御」の字をつけるほど丁重に扱うべきの意から。

【類義語】
・万々歳
・重畳
・文句なし

「御の字」の使い方

健太
全然お客さんが来ないね。
ともこ
OPEN初日だから、10人くらい来てくれれば御の字なんだけどな。
健太
OPEN前に、もっと宣伝すればよかったね。
ともこ
そうね。一か月たっても閑古鳥が鳴いているような状態だったらまずいわよね。

「御の字」の例文

  1. 二両あったら御の字というものだ。(藤沢周平 よろずや平四郎活人剣 上)
  2. 薄給でも仕事があれば御の字というが、暮らしていくことができなければ意味がない。
  3. この家が1000万円で売れれば御の字だ。
  4. この本が2000部売れれば御の字だ。
  5. 例年に比べて三分の一に短縮されたが、それでもこの非常時に十日間の休暇は「御の字」である。(森村誠一 ミッドウェイ)

よくある誤用は?

御の字」は、「最上のもの。極上のもの。結構なもの。ありがたい。しめた。」という意味で使われます。

しかし、「70点取れれば御の字だ」という文を、本来の「70点取れればありがたい」という本来の意味と違い、「70点取れれば一応、納得できる」という間違った意味で使われることが多くなっています。

御の字」に、一応、納得できるという意味はないので注意しましょう。