「押し黙る」の意味と使い方や例文!「黙る」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
押し黙る

【読み方】
おしだまる

【意味】
黙ってまったくものを言わない。黙ったままでいる。

【類義語】
・黙る

【対義語】
・捲し立てる

「押し黙る」の使い方

健太
戦争責任っていわれると、日本は押し黙るしかないよね。
ともこ
私たち世代は平和な世界を築き、平和を望んでいるのに、いつまでも過去の愚かな大人が起こした戦争を謝罪し続けないといけないのかしら。
健太
愚かなことをくり返さないことで償うしかないよね。
ともこ
戦争責任を政治の道具に使うのもどうかと思うわ。新しい戦争の火種になりかねないと思うの。

「押し黙る」の例文

  1. 私が扉のところまで行っても彼らは終電の乗客のように押し黙っている。(柳美里 フルハウス)
  2. そのあいだ二人は押し黙って、それぞれの抱えた思いを整理していた。(村上春樹 1Q84 BOOK2)
  3. 私もそれがこの押し黙ったところから切り抜けるために必要なような気がした。(室生犀星 或る少女の死まで)
  4. ともこちゃんは思いつめたように押し黙ったままだった。
  5. 健太くんは、その話を聞いて石のように押し黙った。

「押し黙る」と「黙る」の違いは?

押し黙る」に似ている語に「黙る(だまる)」があります。

黙る」とは、
①ものを言うことをやめる。無言になる。また、泣くのをやめる。
②自分の意見・主張などを言わない。また、積極的に働きかけない。

という意味です。

押し黙る」も「黙る」も、ものを言うことをやめるという意味です。

押し黙る」は、ものを言うのを意識的にやめて口をとざすことをいいます。

対して「黙る」は、意見や主張を口にするのをやめるという意味で使われることが多く、泣くのをやめるという意味もある点が「押し黙る」と違います。