「しどろもどろ」の意味と使い方や例文!「言い淀む」「支離滅裂」 との違いは?(語源由来・類義語

【言葉】
しどろもどろ

【意味】
言葉の使い方や話の内容などが、とりとめなく、ひどく乱れたさま。

【類義語】
・挙動不審
・首尾一貫性がない

「しどろもどろ」の使い方

健太
野党に追及されて、首相はしどろもどろに答えていたね。
ともこ
頼りない首相よね。
健太
そういえば、マスコミに追及されて逆切れしていた首相もいたね。
ともこ
そんな首相ばっかりね。

「しどろもどろ」の例文

  1. その時に話がしどろもどろになったり、矛盾が出てきたりしたらまずい。しっかりと打ち合わせておかなきゃ、尋問は乗り切れない。(東野圭吾 赤い指)
  2. 顔といえば、僕は俊雄君の顔を考えるたびに、しどろもどろになるのである。(太宰治 正義と微笑)
  3. それに彼の話がしどろもどろになりはじめたからである。話がここのところまで来ると、とたんに彼の言うことがいままでの十倍もあやふやになって、さっぱり筋道がたたなくなってしまったのである。(ドストエフスキー 未成年 下)
  4. そこで彼女は説明したが、おろおろして、言葉もしどろもどろだった。(モーパッサン 女の一生)
  5. 目的もなくうろつき、職務質問されしどろもどろに答える姿にさらに怪しさを感じる。

「しどろもどろ」と「言い淀む」「支離滅裂」 との違いは?

しどろもどろ」に似ている語に「言い淀む(いいよどむ)」「支離滅裂(しりめつれつ)」があります。

「しどろもどろ」と「言い淀む」の違いは?

言い淀む」とは、「すらすらと言葉が続いて出ないで口ごもる。言いかけてためらう。」という意味です。

しどろもどろ」も「言い淀む」も、言葉がすらすらと出てこない様子をいいます。

しかし「しどろもどろ」は、支離滅裂な発言や言葉に一貫性がない様子をいいます。

対して「言い淀む」は、言葉に詰まり黙ってしまうことをいいます。

「しどろもどろ」と「支離滅裂」の違いは?

支離滅裂」 とは、ばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていないさまをいいます。

しどろもどろ」も、一貫性がなく、筋道が通らないさまをいうので、両語はほぼ同じ意味です。