【言葉】
恣意的
【読み方】
しいてき
【意味】
①論理的に必然性がないさま。
②自分の好みやその時の思い付きで行動するさま。
【類義語】
・思いのままに操る
・気の向くままに引導する
「恣意的」の使い方
国葬は、国費の恣意的な支出との批判は免れないと言われているよね。
外交のための費用だと思えば適切だという人もいるわよね。
この外交のための国葬で国民の生活が良くなるなら納得だけど、日本は外交が下手だよね。
外交としては無駄になる可能性が高いわね。
「恣意的」の例文
- 高野は大詰めの段階で、恣意的に周りがハラハラするような演技をした。(佐藤正明 陽はまた昇る 映像メディアの世紀)
- そうして『脳死』という概念を創りだした。まるで神のごとく、恣意的に人の死の領域を規定したのです。(内田康夫、遺骨)
- 面白さは勝手に生じるものではなく、経験豊富な芸人が恣意的に作り出すものだ。
- これは、個人が恣意的に変更してよいものではない。
- 自分にとって都合が悪い情報を脳が恣意的に取りこぼすことがある。
「恣意的な誘導」「恣意的に選ぶ」とは?
「恣意的」を用いた表現に「恣意的な誘導(しいてきなゆうどう)」「恣意的に選ぶ(しいてきにえらぶ)」があります。
「恣意的な誘導」とは?
「恣意的な誘導」とは、自分勝手に導くことをいいます。
【例文】
- 市場調査を基にした資料作成で、勝手な解釈や余計な書き足しを加えると恣意的な誘導になる。
- 選挙報道で恣意的な誘導があった。
「恣意的に選ぶ」とは?
「恣意的に選ぶ」とは、「自分の好みやその時の思いつきで選ぶ。論理的な必然性がない状態で選ぶ。」という意味です。
【例文】
- このアンケートの対象者はランダムではなく、恣意的に選ばれた人たちだ。
- 食材を恣意的に選ぶと、いつも同じものになり栄養が偏る。