【言葉】
白々しい
【読み方】
しらじらしい
【意味】
①いかにも白く見える。白い。
②興ざめである。あじきない。
③しらばくれている。裏の気持ちが見えすいている。そらぞらしい。
【類義語】
・空々しい
「白々しい」の使い方
健太くん。先生が結婚するのよね。
えっ。本当に?
白々しいわね。もう知っているんでしょう?
びっくりしたほうが話の流れ的にいいかなと思ったんだ。
「白々しい」の例文
- 明りを消すと不気味だし、あかあかとつけるとまた白々しい気分になる。(向田邦子 父の詫び状)
- だが、その宣教師の言葉が嘘である事は、私たち少年の全員が知っていた、と思う。私たちは、その神父の白々しい言葉に激しい恥ずかしさを覚えずにはいられなかった。(五木寛之 風に吹かれて)
- 何事も心得ながら白々しく無邪気を装っているらしいこの妹が敵の間諜のようにも思えた。(有島武郎 或る女)
- 「まだ、なにかわたくしにご用でございますか、お嬢様」白々しい奴!麗子は無表情を装いつつ密かに唇をかんだ。(東川篤哉 謎解きはディナーのあとで)
- 国会では、今日も白々しい答弁が続いている。
「白々しい」と「わざとらしい」の違いは?
「白々しい」に似ている語に「わざとらしい」があります。
「わざとらしい」とは、いかにも不自然で意図していたようであるという意味です。
「白々しい」も「わざとらしい」も、態度を表す言葉です。
しかし「白々しい」は、本心ではないことが周囲に明らかである様子をいいます。
対して「わざとらしい」は、意図的で不自然である様子をいいます。