【言葉】
すかさず
【意味】
機を逸することなく、直ちに対応して行動するさま。間をおかずにすぐさま。
【語源・由来】
「透かさず」と漢字で表記し、物や時の間隔を開けないことをいう。
【類義語】
・即座に
「すかさず」の使い方
雨が降りそうね。
雨雲レーダーではしばらく大丈夫そうだよ。
すかさずチェックしてくれるなんて気が利くわね。
褒められることでもないよ。
「すかさず」の例文
- 狙いを定めて初弾を放ったあと、富治はすかさず二発目の弾を装填した。(熊谷達也 邂逅の森)
- すると年寄りの蟹がすかさずこの機会を捉えて、娘の蟹にいいました。(ルイス・キャロル 不思議の国のアリス)
- 目を離さずに彼を看視していた連中がすかさず彼をとりかこんだ。(ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟)
- ぼくのボケに、ともこちゃんがすかさずツッコミを入れてくる。
- 社長が部屋に入って来たので、すかさず立ち上がって挨拶をした。
「すかさず」と「たまらず」「すぐに」「さっさと」との違いは?
「すかさず」に似ている語に「たまらず」「すぐに」「さっさと」があります。
「すかさず」と「たまらず」の違いは?
「たまらず」とは、感情などをがまんできないことをいいます。
「すかさず」は、直ちに、すぐさまという意味なので、似ていますが両語の意味は違います。
「すかさず」と「すぐに」の違いは?
「すぐに」とは、「時間を置かないさま。ただちに。」という意味です。
「すかさず」も「すぐに」も、直ちにという意味で使われます。
しかし「すかさず」は、「すかさず問い返す」のように、自分の意思で素早く行動する場合に使われます。
対して「すぐに」は、幅広く使われます。
「すかさず」と「さっさと」の違いは?
「さっさと」とは、
①風・波・水の音などを表す語。
②迷わずすぐに行動するさま。素早く行うさま。
という意味です。
「すかさず」も「さっさと」も、直ちにという意味で使われます。
しかし「すかさず」は、間髪を入れず行動することをいいます。
対して「さっさと」は、迷うことなくすぐに行動することをいいます。