「巣くう」の意味と使い方や例文!「巣食う」は間違い?(類義語)

【言葉】
巣くう

【読み方】
すくう

【意味】
①巣をつくる。巣をつくって住む。
②(好ましくないものが)住みつく。

【類義語】
・住みつく

「巣くう」の使い方

健太
僕の胸に嫉妬という名のどす黒い感情が巣くっているよ。
ともこ
それは大変。苦しいわね。
健太
嫉妬から解放されるにはどうすればいいんだろう。
ともこ
人と比べないことね。自分は自分、彼は彼と認識して、自分の価値を自分が認めてあげるのよ。

「巣くう」の例文

  1. どうも私の頭のなかに彼の亡霊が巣くっていたのではないかという気がする。(魯迅 阿Q正伝)
  2. もっと危険な生活がしてみたいと、そんな欲望が僕の中に巣くっていたのだ。(モーム 月と六ペンス)
  3. だが、若いころからずっと心の隅に巣くい続けてきたものであることも事実だった。(熊谷達也 邂逅の森)
  4. ロンドンにボンド街というのがあって、大金持ちどもが巣くっているがね。(カレル・チャペック 山椒魚戦争)
  5. 先生の言葉で、自分の心に巣くっていた迷いが消えて心が軽くなった。

「巣食う」は間違い?

巣くう」は、よく「巣食う」と表記されることがあります。

辞書には「巣くう」と書いてあります。

巣くう」は、一般的に、好ましくないものが住みつくという意味で使われます。

巣くう」は、巣をつくるの意からとされ、「食う」との語源的な関係は不明なため、「巣くう」が正しい表記です。