【言葉】
すなわち
「即ち」「則ち」とも書く。
【意味】1⃣名詞
①その時。即座。
②そのころ。当時。
2⃣副詞
①即座に。ただちに。すぐに。
②そこで。そうして。
③(上をうけてさらにその意を再び明らかにする語)いいかえれば。とりもなおさず。
④(上の条件句の当然の帰結として下の句へつなぐ)然る時には。そうなるときは。
【類義語】
・言ってみれば
・取りも直さず
「すなわち」の使い方
国連、すなわち国際連合は、第二次世界大戦を防ぐことができなかった国際連盟の反省を踏まえて、1945年に設立されたの。
その国際連合は、ロシアの戦争をとめなくていいの?
国際連合の常任理事国にロシアがいるからね。
悪の親玉がいる組織じゃないか。
「すなわち」の例文
- ブッダ・バッザラ師はすなわちこの村の長でまた大塔の主人です。(河口慧海 チベット旅行記)
- 日本の議会は二院。すなわち衆議院と参議院から成る。
- 週明けには私はいない。すなわちこの会社を辞めるということだ。
- その時油然として僕の心に浮かんで来るのはすなわちこれらの人々である。(国木田独歩 忘れえぬ人々)
- 競技かるたで日本一になるということは、すなわち世界一になるということだ。
「すなわち」と「つまり」「要するに」との違いは?
「すなわち」に似ている語に「つまり」「要するに(ようするに)」があります。
「すなわち」と「つまり」の違いは?
「つまり」とは、
①つまること。
②はて。つめ。おわり。
③窮乏。また、困窮。
④行き止まり。すみ。
⑤ついに。はては。
⑥結局。つまるところ。要するに。
⑦言いかえると。すなわち。
という意味です。
「すなわち」も「つまり」も、言いかえるとという意味で使われます。
しかし「つまり」は、結論に達するさまを表す点が「すなわち」と違います。
「すなわち」と「要するに」の違いは?
「要するに」は、「つまるところ。かいつまんでいえば。つまり。畢竟(ひっきょう)。」という意味です。
「すなわち」も「要するに」も接続詞として使います。
しかし「すなわち」は、言いかえるとという意味で使われます。
対して「要するに」は、前文の内容を後文でまとめたり、要約したりする意味で使われます。