「誑かす」の意味と使い方や例文!「はぐらかす」「かどわかす」との違いは?(類義語)

【言葉】
誑かす

【読み方】
たぶらかす

【意味】
だまして惑わす。人をあざむく。

【類義語】
・惑わす
・欺瞞
・欺く

「誑かす」の使い方

健太
キツネやタヌキは、人間に化けて誑かすっていうよね。
ともこ
昔話に多いわね。
健太
本当に化けることができるのかな。
ともこ
私は実はキツネかもしれないわよ。

「誑かす」の例文

  1. 好きなものを嫌いなような顔をするは、人を誑かすも同じだよ。(子母沢寛 父子鷹 下巻)
  2. 健太くんは、彼女の好意に気付きながら誑かすような小悪魔的なところがある。
  3. 公文書の改ざんが許されると、行政府は意のままに立法府を誑かすことが可能になる。
  4. 健太くんを誑かして仲間に引きずり込む。
  5. ともこちゃんは、その魅力でどんな人でも誑かしてしまう。

「誑かす」と「はぐらかす」「かどわかす」との違いは?

誑かす」に似てる語に「はぐらかす」「かどわかす」があります。

「誑かす」と「はぐらかす」との違いは?

はぐらかす」とは、
①相手の追及を逃れようとして、話の焦点をぼかしたり、ずらしたりして言いまぎらす。
②はぐれるようにする。相手に気づかれないように、うまく離れる。

という意味です。

誑かす」も「はぐらかす」も、人を自分の思う通りに誘導することを表現します。

しかし「誑かす」は、人をだますことをいいます。

対して「はぐらかす」は、「話をそらす。言いまぎらす。うまくはぐれる。」という意味で使われます。

「誑かす」と「かどわかす」との違いは?

かどわかす」とは、「人をだまし、または力ずくで他へ連れ去る。誘拐する。」という意味です。

誑かす」も「かどわかす」も、人をだますことをいいます。

しかし「かどわかす」には、力ずくで他へ連れ去るという意味がある点が違います。