【言葉】
絶つ
「断つ」とも書く。
【読み方】たつ
【意味】
[動タ五(四)]
①(断つ)つながっているものを切り離す。切断する。
②
㋐(絶つ・断つ)これまで続いていた物事・関係などをやめて終わりにする。つながり・縁を切る。
㋑(断つ)断ちものをする。
③(絶つ)終わらせる。尽きさせる。
④(断つ)道などをさえぎって通わなくする。
【類義語】
・摘む
・遮断
・断絶
・禁止
【対義語】
・繋ぐ
・結ぶ
・続ける
「絶つ」の使い方
兄さんが山に登って消息を絶ったんだ。
携帯電話はつながらないの?
電波が届かないみたいなんだ。
無事に戻ってくると良いわね。
「絶つ」の例文
- 家の事情で和菓子職人になるという道を絶たれた。
- 不愉快なことがあり、彼との付き合いを絶ってしまった。
- 陵の怪しむのは、なぜ早く自ら生命を絶たないのかという意味であった。(中島敦 李陵)
- 空気の流れを絶って火を消す。
- 誰かが絶ち切らないと、負の連鎖が続いていく。
「絶つ」と「断つ」「裁つ」との違いは?
「絶つ」と同じ読み方の語に「断つ」「裁つ」があります。
「絶つ」と「断つ」の違いは?
「絶つ」は、「断つ」とも書きます。
しかし「絶つ」は、永続的に切る、終わらせることをいいます。
対して「断つ」は、一時的に切り離すことをいいます。
「絶つ」と「裁つ」の違いは?
「裁つ」は、「絶つ」と同語源で、紙や布などをある寸法に切ることをいいます。
両語が同語源なので、元々は同じ言葉から派生した語ですが、「絶つ」は、永続的に切ることをいいます。
対して「裁つ」は、布地などを切ることをいいます。