【言葉】
てきぱき
【意味】
①事の処理が手際よいさま。
②言動などがはっきりしているさま。
【語源・由来】
「てき覇気」から。
【類義語】
・さっさと
・きびきび
【対義語】
・のろのろ
・ぐずぐず
・もたもた
・のそのそ
「てきぱき」の使い方
調理実習でてきぱき、他の生徒に指示をだすともこちゃんは素敵だったよ。
みんなもたもたしているから、いらいらしてしまったわ。
ともこちゃんは、日頃からお手伝いをしているからね。レベルが違うよ。
キャベツとレタスの区別がつかない人もいるのよ。日本の食の未来が心配だわ。
「てきぱき」の例文
- 仕事にとりかかるのはゆっくりでしたが、実行はてきぱきとされました。(オースティン 高慢と偏見 下)
- どうやったらそうてきぱきできるのか、教えていただきたいくらいよ。あとちょっとですからね。(小川洋子 薬指の標本)
- 私のやり方が、少してきぱきし過ぎるといった顔をしているからおかしい。(徳田秋声 爛)
- テーブルの上の食器をてきぱきと片付けた。
- 火事の現場で、消防隊員がてきぱきと動いていた。
「てきぱき」と「きびきび」の違いは?
「てきぱき」に似ている表現に「きびきび」があります。
「きびきび」とは、「態度に無駄がなく、活気のあるさま。態度が生き生きとしているさま。」をいいます。
「てきぱき」も「きびきび」も、動作や態度などがはっきりしているさまをいいます。
しかし「てきぱき」は、動作が手際よく機敏であるさまや、物事を要領よく処理していくさまをいいます。
対して「きびきび」は、動作や態度などに無駄がなく生き生きとしているさまや、動作などが歯切れよく活気のあるさまをいいます。