【言葉】
留まる
「止まる」「停まる」とも書く。
【読み方】とまる
【意味】
1⃣(自五)
⓵物事の動き・進行がやむ。
①動かなくなる。停止する。
②取りやめになる。中止になる。
③行くのをやめる。立ち止まる。
④(動きがおさまって)落ち着く。続いていたものが無くなる。収まる。
⑤(飛んでいたものなどが)つかまって休む。しっかりととりつく。そこで動かなくなる。
⑥通じなくなる。ふさがる。
⑦固定する。
⓶(泊まるとも書く)そこにとどまって居る。
①宿をとる。宿泊する。
②(居を定めて)滞在する。住みつく。
③宿直する。
④船などが港に入って碇を下ろす。碇泊する。
⑤妊娠する。
⓷後に留まる。
①後に残る。
②生き残る。
③印象深くこびりつく。ひきつけられる。
2⃣(他四)
①やめる。よす。
②停止させる。とめる。
【類義語】
・残る
・居残る
【対義語】
・進む
・離れる
・去る
「留まる」の使い方
もう一瞬たりともこんなところに留まっていたくないよ。
さっきのは本物のお化けだと思う?
お化けにしか見えなかったよ。早くここから去ろうよ。
こんな昼間からお化けって出るのかしら。ここに人を近づけないためにお化けで脅しているように思えるわ。
「留まる」の例文
- 私もそれに触れてみたし、今でもほとんど毎日散歩していて目に留まる。(ソロー 森の生活)
- 誰一人、私のところへ留まったことを怨んで死んだ者はありませなんだ。(中島敦 悟浄出世)
- それ以後、彼女の熱情は度を越えて留まるところを知らぬまでになった。(スタンダール 赤と黒 下)
- ツバメは雛が育つまでここに留まる。
- 健太くんは立ち留まって振り返った。
「留まる」と「止まる」「停まる」「泊まる」との違いは?
「留まる」と同じ読み方の語に「止まる」「停まる」「泊まる」があります。
「留まる」と「止まる」の違いは?
「留まる」は、「止まる」とも書きます。
「そのままの状態でじっとしている。固定する。強く意識されて残る。」などの意の時は「留まる」、動きがやむ、続かなくなるの意では「止まる」や「停まる」が使われます。
「留まる」と「停まる」の違いは?
「留まる」は「停まる」とも書きます。
「そのままの状態でじっとしている。固定する。強く意識されて残る。」などの意の時は「留まる」、動きがやむ、続かなくなるの意では「止まる」や「停まる」が使われます。
「留まる」と「泊まる」の違いは?
「留まる」は、そこにとどまって居るの意の時、「泊まる」とも書きます。
「泊まる」は、「宿泊する。滞在する。宿直する。碇泊する。」という意味で使われます。
しかし「留まる」は、主に、「そのままの状態でじっとしている。固定する。強く意識されて残る。」などの意で使われます。