「共倒れ」の意味と使い方や例文!「相打ち」「刺し違える」との違いは?(類義語)

【言葉】
共倒れ

【読み方】
ともだおれ

【意味】
競争し合ったり助け合ったりしたために、双方とも存立できなくなること。

【類義語】
・道連れ
・心中

「共倒れ」の使い方

ともこ
ここに牛丼屋さんが二軒なかった?
健太
安さ競争をして共倒れになったんだよ。
ともこ
経営を圧迫するほど安くしてしまったのね。
健太
この町から牛丼屋さんが無くなって僕も悲しみで倒れそうだよ。

「共倒れ」の例文

  1. 家の壁は穴ぼこだらけだ。このままでは共倒れになると、親が真剣に心配していたとき、事態は動いた。(畠中恵 とっても不幸な幸運)
  2. 喧嘩して世を渡るものは喧嘩両成敗で共倒れして後がつづかぬ。(新渡戸稲造 自警録)
  3. 銀行と融資先の共倒れを避けるために、融資した金を回収する。
  4. 老々介護で共倒れになる家庭が増えている。
  5. 同じ党から二人の候補者を立てたため、共倒れになった。

「共倒れ」と「相打ち」「刺し違える」との違いは?

共倒れ」に似ている表現に「相打ち(あいうち)」「刺し違える(さしちがえる)」があります。

「共倒れ」と「相打ち」の違いは?

相打ち」とは、
①敵味方双方が同時に相手をうつこと。転じて、勝ち負けのないこと。あいこ。
②一人の敵を味方二人で一緒に討つこと。

という意味です。

相打ち」は、剣道などで、両者が同時に打つこと、勝負がつかないことをいいます。

しかし「共倒れ」は、どちらも倒れることから、どちらも負けることをいいます。

「共倒れ」と「刺し違える」の違いは?

刺し違える」は、両人互いに刃で刺し合うことをいいます。

共倒れ」も、競争し合うことで双方が存立できなくなることをいいます。

しかし「共倒れ」は、助け合うことで双方が存立できなくなるという意味がある点が違います。