「嗤う」の意味と使い方や例文!「笑う」「哂う」「呵う」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
嗤う

【読み方】
わらう

【意味】
あざけりばかにする。嘲笑する。

【類義語】
・嘲る
・嘲笑
・せせら笑う

「嗤う」の使い方

ともこ
また失敗してしまったわ。
健太
ふっ。ともこちゃんは不器用だな。
ともこ
今、馬鹿にしたようにったでしょう。
健太
馬鹿にしていないよ。不器用なところもかわいいなと思って微笑んだだけだよ。

「嗤う」の例文

  1. この秘密主義は、私のことをそう云って嗤う夫にしても同様であった。(谷崎潤一郎 鍵)
  2. そんなことをするのは非階級的だとか何とか嗤うべきではない、と自分は考える。(直木三十五 大衆文芸作法)
  3. 気が弱い奴だとわれているような気がした。
  4. クラスに一人だけ私のことをわない子がいて、その子と仲良くなった。
  5. そんな意味のないことをするなんて、君は暇なんだなと鼻でわれた。

「嗤う」と「笑う」「哂う」「呵う」との違いは?

嗤う」と同じ読み方の語に「笑う」「哂う」「呵う」があります。

いずれも「わらう」ことをいいますが、わらい方が違います。

嗤う」は、相手をあざけり馬鹿にする。

笑う」は、喜びやうれしさなどの気持ちから、顔の表情をくずすこと。

哂う」は、微笑。含み笑いをする。

呵う」は、大声を出してわらう。呵々大笑。

このように、それぞれの「わらい」に含まれる気持ちが違います。

特に「嗤う」は、嘲笑の意味で使われるので間違えないように気を付けましょう。