「弱きを助け強きを挫く」の意味と使い方や例文!(語源由来・類義語)

【言葉】
弱きを助け強きを挫く

【読み方】
よわきをたすけつよきをくじく

【意味】
弱い者を救い、横暴なものを成敗する。

【語源・由来】
明治時代初頭の歌舞伎「川中島東都錦絵の二幕」(河竹黙阿弥)の台詞「総じて武道の極意と申すは、弱きを助けその強きを挫き、今目前の利を得ずとも」から。

【類義語】
・勧善懲悪
・正義の味方

【対義語】
・下いびりの上諂い

「弱きを助け強きを挫く」の使い方

ともこ
弱きを助け強きを挫くような政治家はいないのかな。
健太
政治家は票を集めないといけないから、票をくれる大企業や組織にごまをすることで忙しいんだよ。
ともこ
選挙のシステムから変えないといけないのね。
健太
気の遠くなるような話だね。

「弱きを助け強きを挫く」の例文

  1. 彼は、情にもろく弱きを助け強きを挫くまっすぐな気性の持ち主です。
  2. 任侠道とは何か。僕は「筋を通す」「世のため人のため」「義理と人情」「弱きを助け強きを挫く」「陰徳」だと思っている。(山口瞳 還暦老人ボケ日記)
  3. 義によって立ち、弱きを助け強きを挫くことの好きな謙信は、そうでなくとも、信玄の勢力圏が北信にできあがるのを嫌い、信越国境の善光寺平を流れる犀川と千曲川が合流する地点の三角洲、川中島に出陣した。(桑田忠親 戦国史疑)
  4. 警察のお世話になることが多かったが、弱きを助け強きを挫くという彼の信条に感銘を受けて心を入れ替えた。
  5. この物語の主人公は、弱きを助け強きを挫くヒーローだ。