「嘲る」の意味と使い方や例文!「蔑む」との違いとは?(類義語)

【言葉】
嘲る

【読み方】
あざける

【意味】
①ばかにして悪く言ったり笑うこと。
②風月に心ひかれて声を上げて詩歌を吟じる。

【類義語】
・見下す
・見くびる
・侮る
・見下げる
・卑しめる
・蔑む
・貶める

「嘲る」の使い方

健太
夢を追っていると、現実主義の友人にりを受けるんだよ。
ともこ
夢のためならりの対象になってもいいじゃないの。
健太
そうなんだけど。心が折れそうになるよ。
ともこ
りを受けたぐらいで心折れるような夢ならあきらめた方が良いわ。

「嘲る」の例文

  1. おれの背後でりを帯びた笑声がしたように聞えた。ロッコより外のものが笑はうはずがない。(森鴎外 諸国物語 上)
  2. 何故このことにもっと早く気がつかなかったか、間抜けめと自らった。(織田作之助 青春の逆説)
  3. ともこちゃんは彼らに対するりを隠そうともしなかった。
  4. 健太くんの見る目のなさに嘲るような態度をとる。
  5. ともこちゃんは、愚かな僕を嘲るような憐れむような眼で見た。

「嘲る」と「蔑む」の違いは?

嘲る」に似ている語に「蔑む(さげすむ)」があります。

蔑む」とは、他人を自分より劣るものとみなすことという意味です。

嘲る」も「蔑む」も、相手を低く見てばかにすることをいいます。

しかし「嘲る」は、人をばかにして笑う意味や自分をばかにする意味があります。

対して「蔑む」は、自分よりひどく劣ったものと見下すことをいいます。