【言葉】
嗾ける
【読み方】
けしかける
【意味】
①勢いづけて相手に向かわせる。
②扇動する。おだてる。
【語源・由来】
「けしけし」と声をかける意。
【類義語】
・そそのかす
【対義語】
・宥める
「嗾ける」の使い方
ライオンを嗾けて嚙みつかせたら犯罪かな。
犯罪だし、ライオンは健太くんのせいで殺処分されるのよ。心が痛まないの。
まだ実行に移していないよ。
私としては、計画を思いついただけで犯罪よ。
「嗾ける」の例文
- コーヒーを飲み終えると、自分を嗾けるようにして再び仕事を始める。(森瑤子 愛の予感)
- ノーサンバランド お前は獲物が姿を現す前に、いつでも犬の方を先に嗾ける。(シェイクスピア ヘンリー四世)
- 彼はみんなを嗾けて、僕をからかった。
- 彼は私に嗾けられたと証言したのですか?
- 暴動を嗾けた容疑者の一人として彼は逮捕された。
「嗾ける」と「焚きつける」の違いは?
「嗾ける」に似ている語に「焚きつける(たきつける)」があります。
「焚きつける」とは
①火をつけて燃やしはじめる。
②人をそそのかして何かをさせる。けしかける。
という意味です。
「嗾ける」も「焚きつける」も、人を唆して何かをさせることをいいます。
しかし「焚きつける」には、火をつけて燃やしはじめるという意味がある点が違います。