「顧みる」の意味と使い方や例文!「鑑みる」との違いは?(類義語)

【言葉】
顧みる

「省みる」とも書く。
【読み方】
かえりみる

【意味】
①もう一度来て見る。
②背後を振り向いて見る。
③過去のことを思う。回想する。
④自分の過去の行いについてよく考える。反省する。
⑤気にかける。心配する。
⑥なさけをかける。世話をする。

【類義語】
・振り返る
・見返す
・振り向く
・追憶
・回想
・回顧
・思い返す
・省察
・鑑みる

「顧みる」の使い方

健太
現代人は忙しいわよね。
ともこ
立ち止まって自身を顧みる時間が必要よね。
健太
立ち止まることに恐怖を感じる人が多いね。
ともこ
立ち止まっている間も、世の中はものすごいスピードで動いているからね。でも、現代人は、再び流れに乗ることができるともっと自分を信じるべきよ。

「顧みる」の例文

  1. 彼はあの当時から今日の日までのあいだに流れ過ぎた幾年かを顧みた。(トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す)
  2. その時は親は子を顧みることが出来ず、子も親を顧みることが出来ない。(森鴎外 山椒大夫 高瀬舟)
  3. 仕事ばかりで、彼は、ほとんど家庭というものを顧みることがなかった。
  4. はたしてわが趣とわが形に真の価値があるかないかは顧みる遑さえない。(夏目漱石 思い出す事など)
  5. 70年の人生を顧みて、幸福だったと思った。

「顧みる」と「鑑みる」の違いは?

顧みる」に似ている表現に「鑑みる(かんがみる)」があります。

鑑みる」とは、「先例に照らして考える。他と比べ合わせて考える。」という意味です。

顧みる」とは、自分の後ろを振り返ること、過去を考えてみることをいうので、比較して考えることをいう「鑑みる」とは意味が違います。