【言葉】
遣う
「使う」とも書く。
【読み方】つかう
【意味】
「仕ふ」の他動詞形。あるじの意向に添わせるて、いろいろの用をさせる。
①あるじとして意向に添わせる。
②用事をさせる。雇って働かせる。使役する。
③用にあてる。役立たせる。
④心をはたらかせる。
⑤それによって用を足すための動作をする。
⑥あやつる。操作する。
⑦ついやす。消費する。
⑧ある手段を用いる。
【類義語】
・操作性
・使用具合
「遣う」の使い方
健太くん。元気がないわね。
今日はいろんな人に気遣われたよ。
背中に哀愁が漂っているんだもん。
悲しいことがあっても、周囲に気を遣わせない強い人間になりたいな。
「遣う」の例文
- 給料日には、あなたがそれを何に遣うかをすっかり決めておきましょう。(内田春菊 息子の唇)
- とくに部下に気を遣うこともなく、特別に努力するわけでもなかった。(山田智彦 銀行 男たちの挑戦)
- しかも、それがなにに遣われたかわからないような形になってる。(池井戸潤 下町ロケット)
- 大病を患ってから、健康に気を遣うようになった。
- 接客業は服装や髪形にまで神経を遣う。
「遣う」と「使う」の違いは?
「遣う」は「使う」とも書きます。
広く一般には「使う」を用います。
金銭をつかう、心を働かせる、技や術を巧みに操る意の時は「遣う」も用いられます。
しかし動詞形では、「気遣う」以外は「使う」が一般的です。