【言葉】
なけなし
【意味】
あるかないかわからないぐらいであること。ほとんど無いこと。
【類義語】
・僅か
・ちょっと
「なけなし」の使い方
なけなしのお金を募金箱に入れてしまったよ。
これからの生活はどうするの?
そもそも生活できるような額じゃなかったんだ。
自棄を起こして銀行強盗とかしないでね。
「なけなし」の例文
- なけなしの金とはいいながら、精神の慾には替えられなかったのである。(島崎藤村 破戒)
- いよいよ金につまってきたので、なけなしの残りを大切に倹約していた。(ルソー 告白)
- なけなしの勇気を振り絞って悪に立ち向かう。
- 引揚船で帰ってきたときも、空ッ尻だがなけなしの物を賭けてやった。(阿佐田哲也 ばいにんぶるーす)
- なけなしの体力を使って歯を磨いてお風呂に入る。
「なけなしの金をはたく」とは?
「なけなし」を用いた表現の一つに「なけなしの金をはたく(なけなしのかねをはたく)」があります。
「なけなしの金をはたく」とは、持っているわずかな金を使い尽くすという意味です。
【例文】
- なけなしの金をはたいて、ともこちゃんにプレゼントを買う。
- 難民は、なけなしの金をはたいて国外に逃亡しようとする。