【言葉】
臨む
【読み方】
のぞむ
【意味】
①目の前にする。面する。
②場合・機会などに向かい合う。
③その場所に行く。
④治者として被政治に対する。
⑤身分の高い人が、みずからその場に行く。
【類義語】
・際する
【対義語】
・背にする
「臨む」の使い方
海を臨む部屋を予約できたわよ。
オーシャンビューってやつだね。よく空いていたね。
台風が近づいてるからね。
台風で荒れた海を眺めるのか。そもそも、僕たちはキャンセルしなくて大丈夫なのかな?
「臨む」の例文
- 世の中のことはやはりその場に臨んでみなければわからないものなのか。(矢川澄子 兎とよばれた女)
- この危機に臨んで、彼らの前で同じ方向に歩いてゆく旅人の姿があった。(ディケンズ 骨董屋 下)
- 客席に身体を埋めて開幕を待つ私は、試験に臨む少年のように緊張する。(加東康一 岳史よ 生命あるかぎり)
- どの試合も勝つ気で臨みます。
- ベテラン俳優の積極的かつ真剣に演技に臨む姿勢に刺激を受ける。
「臨む」と「挑む」「望む」との違いは?
「臨む」に似ている語に「挑む(いどむ)」「望む(のぞむ)」があります。
「臨む」と「挑む」の違いは?
「挑む」とは、
①きそいあらそう。はりあう。競争する。
②恋慕をしかける。言い寄る。
③戦いをしかける。挑戦する。自分の力を試そうとする。
という意味です。
「臨む」と「挑む」は、「戦いに臨む」「戦いに挑む」のように、似たような形で使われますが、
「戦いに臨む」は、戦いの場に行くことをいいます。
対して「戦いに挑む」は、「戦いをしかける。戦いに挑戦する。」ことをいいます。
「臨む」と「望む」の違いは?
「望む」とは、
①遠くからながめやる。
②願う。欲する。期待する。
③仰ぐ。慕う。
という意味です。
「臨む」と「望む」は、「湖を臨む」「湖を望む」というように、似たような形で使われます。
しかし「湖を臨む」は、「湖を目の前にする。湖に面する。」ことをいいます。
対して「湖を望む」は、湖を遠くから眺めることをいいます。