「手を焼かせる」の意味と使い方や例文!「迷惑をかける」との違いは?(語源由来・類義語)

【言葉】
手を焼かせる

【読み方】
てをやかせる

【意味】
対処に手間をとらせ、苦労させる。

【語源・由来】
「手を焼く」は、火を消そうとしてやけどをする意から、対処や処理に手こずることをいう。

【類義語】
・てこずらせる

「手を焼かせる」の使い方

健太
うちの犬はわがままで手を焼かせるんだよね。
ともこ
健太くんに似たのね。
健太
僕はあんなにわがままじゃないよ。嫌いなものは絶対に食べないし、気が乗らないと散歩に行かないんだ。
ともこ
まあ。そっくりじゃないの。

「手を焼かせる」の例文

  1. やんちゃな健太くんは、先生の手を焼かせた。
  2. ともこちゃんは、親の言うことを聞く手を焼かせることなど少しもない育てやすい子だった。
  3. お菓子がほしいと駄々をこねて手を焼かせる
  4. 彼ほど手を焼かせた生徒はいなかった。
  5. 手を焼かせられるほど、その弟子がかわいく思えるものだ。

「手を焼かせる」と「迷惑をかける」の違いは?

手を焼かせる」に似ている表現に「迷惑をかける(めいわくをかける)」があります。

迷惑をかける」とは、他人からやっかいな目にあわされて困ることをいいます。

手を焼かせる」は、対処に手間をとらせ、苦労させることをいいます。

対して「迷惑をかける」は、その人がしたことが元で、相手や周りの人がとばっちりを受けたり、不快な思いをすることをいいます。

迷惑行為をして「手を焼かせる」、つまり、誰かに「迷惑をかける」ことが「手を焼かせる」ことにつながります。