【言葉】
取り繕う
【読み方】
とりつくろう
【意味】
①体裁をととのえる。身なりなどの手入れをする。
②うまくその場をおさめる。その場しのぎに外見だけよく見せる。
【類義語】
・ごまかす
・猿の烏帽子
「取り繕う」の使い方
健太くん。冷静さを取り繕ってもだめよ。
ばれてる?
汗がすごいわよ。しかも笑顔が引きつっている。
取り繕うために顔を洗ってくるよ。
「取り繕う」の例文
- ラジオは素が出るので取り繕うことはできない。
- 健太くんは慌てて取り繕うように説明を始めた。
- そう思った掛は取り繕う言葉を必死に探したが、おまえは犯罪者だろう。(町田康 パンク侍 斬られて候)
- 突然泣き出すことまで想定し、その時にはどう取り繕うかまで考えてあった。(東野圭吾 秘密)
- 無視するというほど冷淡ではないが、自分を取り繕ってもいなかった。(小川洋子 薬指の標本)
「自分を取り繕う」「その場を取り繕う」とは?
「取り繕う」を用いた表現に「自分を取り繕う(じぶんをとりつくろう)」「その場を取り繕う(そのばをとりつくろう)」があります。
「自分を取り繕う」とは?
「自分を取り繕う」とは、自分をよく見せようと外見やうわべを飾ることをいいます。
【例文】
- 自分を取り繕うために言い訳するのはカッコ悪い。
- 健太くんは、いつも自分を取り繕うことに必死だ。
「その場を取り繕う」とは?
「その場を取り繕う」とは、うまくその場をおさめようとすることをいいます。
【例文】
- ともこちゃんは、機転でうまくその場を取り繕った。
- 冗談を言ってその場を取り繕おうとしたが、誰も笑っていなかった。