【言葉】
振るう
「揮う」とも書く。
【読み方】ふるう
【意味】
①
㋐充実して勢いが盛んである。
㋑普通とずいぶん変わっている。当たり前でない。とっぴである。
②
㋐大きく、また、勢いよく振り動かす。
㋑思う存分に力を働かせる。十分に発揮する。
㋒振ってすっかり出す。
【類義語】
・振る
「振るう」の使い方
健太くん。腕が真っ赤よ。
先生が鞭を振るったんだ。
指導としてやり過ぎじゃないかしら。
時代錯誤でひどいよね。今どき鞭で生徒を指導するなんてありえないや。
「振るう」の例文
- 販売が振るわず、発売からわずか一年余りで販売終了となった。
- それらの作品は芸術として素晴らしかったが、商業的に振るわなかった。
- それに喫茶店の中なら、男が僕に対して暴力を振るうこともないだろう。(村上春樹 国境の南 太陽の西)
- 成績が振るわず、今季限りで引退することになった。
- 当時は、感染症が猛威を振るう時代だった。
「振るう」と「奮う」の違いは?
「振るう」と同じ読み方の語に「奮う」があります。
「奮う」は「振るう」と同語源で、「気力が盛んになる。また、気力を盛んにする。」という意味です。
「振るう」も「奮う」も、盛んになることをいいます。
しかし「振るう」は、充実して勢いが盛んであることをいいます。
対して「奮う」は、勇み立ち、気力が盛んになることをいいます。