【言葉】
行きずり
「行き摩り」「行き摺り」と表記する。
【読み方】ゆきずり
【意味】
①道ですれ違うこと。また、たまたま通りかかること。通りすがり。
②その場限りであること。
【類義語】
・通りすがり
・その場限り
・かりそめ
【対義語】
・念入り
・そつがない
・注意深い
「行きずり」の使い方
今話をしていた人は知合い?すごいイケメンね。
行きずりの人だよ。道を聞かれていたんだ。
目的地まで案内してあげましょうよ。
イケメンだからって、行きずりの人にそこまでする?
「行きずり」の例文
- しょせん人間は独りなのである。今の私は行きずりに話を交わして過ぎて行く人が唯一の友である。(高野悦子 二十歳の原点)
- 行きずりの挨拶に過ぎなかったが、女の眼から見て、嫌な娘だった。(石川達三 青春の蹉跌)
- 被害者と加害者に関係性があると操作の手が伸びやすいが、行きずりの場合逮捕が難しい。
- 行きずりの人たちはゴミ捨てのマナーを守らない。
- いかなる事情があろうとも、わしは行きずりの人間から金を借りようなどとは思っておらん。(O・ヘンリー O・ヘンリ短編集)