「物足りない」の意味と使い方や例文!「足りない」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
物足りない

【読み方】
ものたりない

【意味】
何となく満足ができない。ものたらない。

【類義語】
・十分ではない
・不満が残る
・手応えがない
・呆気ない

【対義語】
・十分

「物足りない」の使い方

健太
何だかこの曲は物足りないね。
ともこ
トランペットをいれたらどうかしら。
健太
それいいね。雰囲気ががらりと変わりそうだ。
ともこ
きっと名曲になるわよ。

「物足りない」の例文

  1. ここのランチは安いが物足りない
  2. ショートサイズでは物足りない。グランデサイズがちょうどいい。
  3. あんなにも強く物足りない気持をおぼえさせていたのは、海だったのだ。(モーパッサン 女の一生)
  4. 一つ置いた石が物足りなさそうにしている態が見え、友ほしそうである。(室生犀星 庭をつくる人)
  5. それと同時に、物足りないようなまた済まないような気持になるのです。(夏目漱石 こころ)

「物足りない」と「足りない」の違いは?

物足りない」に似ている語に「足りない(たりない)」があります。

足りない」とは、「十分でない。頭の働きが悪い。」という意味です。

物足りない」も「足りない」も、十分でないことをいいます。

しかし「物足りない」は、「足りない」に、形容詞や形容動詞の語幹に付く接頭語「」がついた語です。

」は、
①なんとなくそのような状態である。
②いかにもそうである。

という意味で、「足りない」では①の意味で使われます。