【言葉】
是非もなし
【読み方】
ぜひもなし
【意味】
しかたがない。やむを得ない。
【語源・由来】
「是非」は、正しいこと、正しくないこと。よしあし。
しかたがない、やむを得ないの意の古語「是非無し」から。
【類義語】
・否応もない
「是非もなし」の使い方
日本代表が選ばれたね。
選ばれなかった優秀な選手がいたわね。
だれが選ばれても、選ばれなくても賛否は避けられないよ。
いろんな意見があるもん。是非もなしね。
「是非もなし」の例文
- お家存続のためだ。是非もなし。
- これが運命だというなら是非もなし。
- 今となっては是非もなし。今後のためにできる限りのことをやるだけだ。
- 実の子がかわいいのは是非もなし。
- こういう結果になったのは是非もなし。
誤用に注意?
インターネット上の記事で、「是非もなし」を「慈悲もなし(じひもなし)」と使っていることがありますが、これは誤用です。
「慈悲」は、「いつくしみあわれむ心。なさけ。慈悲心。」という意味です。
「慈悲もなし」は、情けがないという意味で、「是非もなし」とは意味が異なります。
「是非(ぜひ)」と「慈悲(じひ)」を混同した間違いですが、意味が異なるので注意しましょう。
また、「是非もなし」を「是否もなし」と表記する間違いも多いです。「是非もなし」が正しいので、こちらも注意しましょう。