「暗に」の意味と使い方や例文!「暗に示す」とは?(類義語)

【言葉】
暗に

【読み方】
あんに

【意味】
表面にあらわれなように。間接的な仕方や表現で。それとなく。

【類義語】
・それとなく

「暗に」の使い方

健太
首相が暗に、辞意をほのめかしていたね。
ともこ
あの発言はそういう意味だったの?
健太
そうだと思うよ。
ともこ
明言してくれないと私には分らないわ。

「暗に」の例文

  1. して見ると禅味と云う事は暗に余裕のある文学と云う意味に一致する。(夏目漱石 高浜虚子著 鶏頭 序)
  2. 夏陽子が暗に飛沫を非難していることは、車中のだれもが気づいていた。(森絵都 DIVE 上)
  3. 美和子の言葉が、胸にこたえた。彼女の言葉が、暗に自分と忍のことを指しているのに気付いたからだ。(恩田陸 夜のピクニック)
  4. 上司から暗に辞職を求められた。
  5. 計画が順調ではないことを暗に認めた。

「暗に示す」とは?

暗に」を用いた表現の一つに「暗に示す(あんにしめす)」があります。

暗に示す」とは、間接的にそれとなく表すという意味です。

【例文】

  1. 「知らんけど」というのは、根拠がないことを暗に示す表現です。
  2. この名字を持つということは、貴族であることを暗に示す