「でっち上げる」の意味と使い方や例文!「作り話」との違いは?(語源由来・類義語)

【言葉】
でっち上げる

「捏ち上げる」と漢字で表記する。
【読み方】
でっちあげる

【意味】
①ないことをあるように作り上げる。捏造する。
②間に合わせに形だけを整えてまとめあげる。

【語源・由来】
「でっち上げる」は、「捏ち上げる」と表記される。

」は、捏造の「」で、読みで「ネツ」「デツ」、訓読みで「ねる」「つくねる」と読む。その「(でつ)」が動詞化されて「捏ち上げる(でっちあげる)」となった。

【類義語】
・捏造する
・すり替える

「でっち上げる」の使い方

健太
論文の締め切りを忘れていたよ。
ともこ
一晩ででっち上げないとね。
健太
できるかな?
ともこ
でっち上げるしかないでしょう。

「でっち上げる」の例文

  1. 犯人をでっち上げるために遺書を捏造した。
  2. 自分では全然知らないことでも、いろいろでっち上げるから、何とか説明したことになるんだ。(モンゴメリ アンの青春)
  3. だからね、その医者も、偽者をでっち上げる仕事を引き受けなかったんだ。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
  4. けんたくんの話しはまったくのでっち上げだったんだ。すっかり騙されたよ。
  5. 功を焦った記者によるでっち上げの事件だった。

「でっち上げる」と「作り話」の違いは?

でっち上げる」に似ている語に「作り話(つくりばなし)」があります。

作り話」とは、「実際に無いことをあたかもあったことのように作った話。創作した話。また、うその話。」という意味です。

でっち上げる」も「作り話」も、ないことをあるように作り上げることをいいます。

しかし「でっち上げる」は、悪意のニュアンスを含む点が違います。