「なし崩し」の意味と使い方や例文!「借金をなし崩しにする」とは?(類義語)

【言葉】
なし崩し

「済し崩し」と表記する。
【読み方】
なしくずし

【意味】
①借金を少しずつ返却すること。
②物事を少しずつましてゆくこと。

【類義語】
・徐々に
・少しずつ
・だんだんと

「なし崩し」の使い方

健太
校則を撤廃したい。
ともこ
いきなりは難しいわ。なし崩しに改革していったらどうかしら。
健太
僕らの卒業までに間に合わないよ。
ともこ
後輩たちに間に合えばいいじゃない。

「なし崩し」の例文

  1. いわば幕府は、自分が握っていた権力をなし崩しに失ってきたのだ。(藤沢周平 回天の門)
  2. 自分で自分の気持に蓋して、なし崩しにごまかして生きてるよ。(向田邦子 あ・うん)
  3. 山から落ちた勢いをなし崩しに持ち越して、追っ懸けられるように跳って来る。(夏目漱石 坑夫)
  4. イギリスがインドを放棄した後、他のアジア植民地もなし崩し的に独立していく。
  5. 方針がなし崩しに変更されていくのはよくない。

「借金をなし崩しにする」とは?

なし崩し」を用いた表現の一つに「借金をなし崩しにする(しゃっきんをなしくずしにする)」があります。

借金をなし崩しにする」とは、借りていた金を少しずつ返済することをいいます。

【例文】

  1. 懸命に働いて借金をなし崩しにする
  2. 借金をなし崩しにするも、高利貸しに借りてしまい利子だけでも大変だ。