【言葉】
なし崩し
「済し崩し」と表記する。
【読み方】なしくずし
【意味】
①借金を少しずつ返却すること。
②物事を少しずつましてゆくこと。
【類義語】
・徐々に
・少しずつ
・だんだんと
「なし崩し」の使い方
校則を撤廃したい。
いきなりは難しいわ。なし崩しに改革していったらどうかしら。
僕らの卒業までに間に合わないよ。
後輩たちに間に合えばいいじゃない。
「なし崩し」の例文
- いわば幕府は、自分が握っていた権力をなし崩しに失ってきたのだ。(藤沢周平 回天の門)
- 自分で自分の気持に蓋して、なし崩しにごまかして生きてるよ。(向田邦子 あ・うん)
- 山から落ちた勢いをなし崩しに持ち越して、追っ懸けられるように跳って来る。(夏目漱石 坑夫)
- イギリスがインドを放棄した後、他のアジア植民地もなし崩し的に独立していく。
- 方針がなし崩しに変更されていくのはよくない。
「借金をなし崩しにする」とは?
「なし崩し」を用いた表現の一つに「借金をなし崩しにする(しゃっきんをなしくずしにする)」があります。
「借金をなし崩しにする」とは、借りていた金を少しずつ返済することをいいます。
【例文】
- 懸命に働いて借金をなし崩しにする。
- 借金をなし崩しにするも、高利貸しに借りてしまい利子だけでも大変だ。