「なおざり」の意味と使い方や例文!「おざなり」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
なおざり

「等閑」と表記する。
【意味】
①いいかげんにしておくさま。本気でないさま。おろそか。
②ほどほどで、あっさりしているさま。

【類義語】
・おろそか
・ゆるがせ

【対義語】
・きちんと

「なおざり」の使い方

健太
懸賞に当たるコツはあるのかな。
ともこ
一字たりともなおざりに書かないことね。雑誌の懸賞なら、その雑誌への想いを書くといいわよ。
健太
抽選する側は、厳正な抽選と言いながら選んでいるの?
ともこ
手に取ったものを選ぶ人もいるし、目についた派手なはがきを選ぶ人もいるし、熱い想いを書いてあるはがきを選ぶ人もいるわ。人それぞれね。

「なおざり」の例文

  1. 私の家では世間のしきたりをなおざりにするようなことはしません。(アレクサンドル・デュマ モンテ・クリスト伯)
  2. ささやかだがなおざりにしてはならぬ儀式を、仙田は踏みにじったのだ。(浅田次郎 姫椿)
  3. 新しい問題を教えながらも、決して真樹子は清志をなおざりにしなかった。(三浦綾子 病めるときも)
  4. 家を建てる時、トイレはなおざりにしてはいけない場所の一つだ。
  5. 健太くんは勉強をなおざりにして、夢ばかり追っていた。

「なおざり」と「おざなり」との違いは?

なおざり」に似ている語に「おざなり」があります。

おざなり」は、「いいかげんに物事をすませること。その場だけの間に合わせ。また、そのさま。」という意味です。

なおざり」と「おざなり」は、いいかげんという意味が共通しています。

しかし「なおざり」は、いいかげんにしておき、対応をおろそかにすることをいいます。

対して「おざなり」は、その場のがれにいいかげんな対応をすることをいいます。[/aside]