【言葉】
正鵠を射る
【読み方】
せいこくをいる
【意味】
物事の核心をつく。
【語源・由来】
「正鵠」は、弓の的の中心の意。転じて、物事の急所や要点の意。
「正」も「鵠」も、すばやく飛ぶ鳥の名で、昔はそれを的に描いて矢を射たという。
【類義語】
・核心を突く
・痛い所を突く
・本質を捉える
【対義語】
・正鵠を失する
「正鵠を射る」の使い方
親に説教をされるとうるさいなって思ってしまうんだ。
親の言葉が正鵠を射ていたと気付くには、もう少し時間が必要ね。
いつかそう思う時が来るのかな。
絶対に来るわよ。
「正鵠を射る」の例文
- 彼の言葉は、いつも正鵠を射ている。
- 濱田の観察と想像は、おそらく正鵠を射ていたのではないだろうか。(長部日出 鬼が来た 棟方志功伝 下)
- これが正鵠を射た場合はいいが、はずれた場合は問題がのこるだろう。(草柳大蔵 実力者の条件 この人たちのエッセンス)
- 正鵠を射た指摘に反論できなかった。
- ともこちゃんの弁が正鵠を射ていたため、私は激しく動揺した。
「正鵠を得る」は誤用?
「正」も「鵠」も、すばやく飛ぶ鳥の名で、昔はそれを的に描いて矢を射ました。
「正鵠」は、弓の的の中心の意です。転じて、物事の急所や要点の意になりました。
明治時代に物事の核心をつく意で「正鵠を得る(せいこくをえる)」が生じ、「正鵠」に「的」の意があることから、昭和に入って「正鵠を射る」が生じました。
なので「正鵠を得る」は、誤用ではありません。