「手負いの獣」の意味と使い方や例文!(類義語)

【言葉】
手負いの獣

【読み方】
ておいのけもの

【意味】
攻撃を受けて傷を負ったけだもの。また、追い詰められた人。

【類義語】
・背水の陣
・窮鼠猫をかむ
・鼬の最後っ屁

「手負いの獣」の使い方

健太
手負いの獣は危険だっていうよね。
ともこ
だから山に近づいちゃだめよ。
健太
猟師が撃ち損ねた熊が一頭逃げ回っているんだよね。
ともこ
一発で仕留めてもらえなかった熊もかわいそうよね。

「手負いの獣」の例文

  1. 酒井は四つん這いで、繁みの中に逃げこもうとした。悲鳴とも唸り声ともつかねえ気味の悪い声を上げながら、手負いの獣みてえに草むらにへえって行ったんだ。(浅田次郎 壬生義士伝 上)
  2. 窮鼠というか手負いの獣というか、逃げられないことが分かって観念するのではなく、やけっぱちになっている感がある。(平坂読 ホーンテッド 1)
  3. 不器用どころか、宥めることさえしなかった。無意味な怒気に駆られながら、フランソワが手負いの獣になっているのに、その隣に腰を下ろして、ひとつの言葉も発しようとしなかった。(佐藤賢一 王妃の離婚)
  4. 健太くんは追い詰められて手負いの獣の様になっていた。
  5. 負傷している彼女は手負いの獣のようにこちらを見据え、そよとも動かなかった。