【言葉】
思い返す
【読み方】
おもいかえす
【意味】
①過ぎ去ったことを思い出す。改めて考える。
②考えを改める。考え直す。
【類義語】
・思い出す
「思い返す」の使い方
健太くん。神妙な顔をしているわね。
先生の言ったことは本当だったなって思い返していたんだ。
何て言われたの?
今勉強しないと後悔するぞって言われたんだ。言葉通り後悔しているよ。
「思い返す」の例文
- 自分が勤めていた時のことを思い返し、彼女は変わらないな、と思った。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
- いつも感謝の念をもって当時を思い返すことの出来る自分は幸運であった。(中谷宇吉郎 寺田先生の追憶)
- 山代はまた、昨夜つかさと自分との間に生れた小さい出来事を思い返した。(井上靖 崖)
- 思い返せば、この祭りを心から楽しんだことなど一度もなかった。
- 思春期の頃の自分を思い返すとやばいなと恥ずかしくなる。
「思い返す」と「思い出す」「思い起こす」との違いは?
「思い返す」に似ている語に「思い出す(おもいだす)」「思い起こす(おもいおこす)」があります。
「思い返す」と「思い出す」の違いは?
「思い出す」は、
①過去のこと、忘れていたことを心によみがえらせる。
②思いはじめる。
という意味です。
「思い返す」も「思い出す」も、以前にあったことを心によみがえらせることをいいます。
しかし「思い返す」は、「経験したことを改めてあれこれと考える。一度心に決めたことを思い直す。」という意味があります。
また、自発的かつ意識的に回顧することをいいます。
対して「思い出す」は、以前にあったことや忘れていたことを、何かがきっかけになって心によみがえることをいいます。
また、無意識にふと心に浮かぶ場合でも使われます。
「思い返す」と「思い起こす」の違いは?
「思い起こす」とは、
①思い出す。想起する。
②心を奮い立たせる。気を取り直す。
という意味です。
「思い返す」も「思い起こす」も、以前にあったことを心によみがえらせることをいいます。
しかし「思い返す」は、「経験したことを改めてあれこれと考える。一度心に決めたことを思い直す。」という意味があります。
また、自発的かつ意識的に回顧することをいいます。
対して「思い起こす」は、以前にあったことや忘れていたことを、何かがきっかけになって心によみがえることをいいます。
また、心を奮い起こすという意味でも使われます。