「思い起こす」の意味と使い方や例文!「思い出す」との違いは?(類義語)

【言葉】
思い起こす

【意味】
①思い出す。想起する。
②心を奮い立たせる。気を取り直す。

【類義語】
・思い出す
・想起する

「思い起こす」の使い方

健太
この映画は、震災を思い起こすからという理由で公開中止になったんだって。
ともこ
この映画を見に行かなくても、話題になったら、そのシーンをテレビで見てしまうことがあるかもしれないもんね。
健太
制作者の方は残念だろうけど、しょうがないね。
ともこ
ファンも残念だけど、しょうがないと思っているわ。

「思い起こす」の例文

  1. いうまでもなく自分についこの間あったことを思い起こしたのである。(ドストエフスキー 白痴 下)
  2. 初めて王宮へつれてこられた自分を思い起こすようだった。宮廷の流儀が理解できず、最初の何年か、ずいぶん苦労をしいられたものだった。(荻原規子 西の善き魔女3 薔薇の名前)
  3. ポントアーズ街の警視のことと、防寨の中で自分が使っている二梃のピストルはその警視からもらったものであることを、思い起こした。そしてその顔を思い起こしたばかりでなく、またその名前を思い起こした。(ヴィクトル・ユゴー レ・ミゼラブル)
  4. そこは、昭和を思い起こすような風景だった。
  5. 過去を思い起こしながら、彼は語った。

「思い起こす」と「思い出す」の違いは?

思い起こす」に似ている語に「思い出す(おもいだす)」があります。

思い出す」とは、
①過去のこと、忘れていたことを心によみがえらせる。
②思いはじめる。

という意味です。

思い起こす」も「思い出す」も、以前にあったことを心によみがえらせることをいいます。

しかし「思い起こす」には、「心を奮い立たせる。気を取り直す。」という意味がある点が違います。