「片や」の意味と使い方や例文!「一方」との違いは?(類義語)

【言葉】
片や

【読み方】
かたや

【意味】
一方は。片方は。

【類義語】
・一方

「片や」の使い方

健太
同じ学校を卒業したのに、片や売れない芸人。片やIT企業の社長か。
ともこ
自分で選んだ道の結果よね。
健太
そうだね。傍から見ると、IT企業の社長の方が幸せそうに見えるけど、内情は逆かもね。
ともこ
その可能性もあるわね。

「片や」の例文

  1. あの双子は、片や夢を実現するために地元に残り、片や東京に出ることを決めた。
  2. 片や谷底、一方は海中というちがいはあっても、どちらも崖から落ちた。(森村誠一 日蝕の断層)
  3. なんのためにそんなお金がいるの?片や苦しんでいる人がいるっていうのに見殺しにする。(池井戸潤 下町ロケット)
  4. 緊張感はいやがうえにも高まった。片や、「夕方五時に引見」の知らせを受けたムッソリーニにとって、それは都合がよかった。(木村裕主 ムッソリーニを逮捕せよ)
  5. 片や新人、片や首位打者の対決。結果は目に見えていると思っていたが違った。

「方や」とは、「一方」との違いは?

方や」に似ている語に「一方」があります。

一方」とは、
1⃣[名]
①一つの方面。一つの方向。
②二つあるうちの一つ。片方。
③(副助詞的に用いて)もっぱらその方向・方面にかたよること。…するばかり。だけ。
④(接続助詞的に用いて)…する反面。…と同時に。
2⃣[接]関連するもう一つのほうについて言うと。話かわって。「君は渡したという。―、彼は受け取っていないという」

という意味です。

片や」も「一方」も、片方のことをいいます。

しかし「片や」は、二つあるうちの一つをいいます。

対して「一方」は、二つ以上あるうちの一つをいいます。