【言葉】
自ずと
【読み方】
おのずと
【意味】
自然に。ひとりでに。おのずから。
【類義語】
・自然に
・ひとりでに
・おのずから
「自ずと」の使い方
健太くんは恋をしているわね。
何で分かるの?
そういうのって、自ずと周りに伝わるものなのよ。
ええーっ。告白する前に彼女にも伝わるのかな。嫌だな。
「自ずと」の例文
- 私は静かに門のそとに立って戸の自ずとあくのを待ちたくも思いました。(武者小路実篤 友情)
- それを何にするか、それをどうやって手に入れるかをまず考えてみた。それが手に入れば方法も自ずと決まってくるかもしれないとも。(石原慎太郎 遭難者)
- そしてだんだん家が疎になってゆき、ついに町は尽きた。そこで道は自ずと低くなっていたから、僕と流とは近づいて来た。(斎藤茂吉 ドナウ源流行)
- 夢に向かって努力を続けていれば、自ずと道は開ける
- アメリカの軍事介入で、過激派組織は自ずと活動縮小を余儀なくされた。
「自ずと」と「自ずから」「自然と」との違いは?
「自ずと」に似ている表現に「自ずから(おのずから)」「自然と(しぜんと)」があります。
「自ずと」と「自ずから」の違いは?
「自ずから」とは、
①そのもの自体の力、成り行きに基づくさま。自然に。ひとりでに。おのずと。
②偶然。たまたま。まれに。
③(下に仮定・推測の語を伴って)もしも。ひょっとすると。万一。
④みずから。
という意味です。
「自ずと」も「自ずから」も、他の力が加わることなく、ひとりでにそうなるさまをいいます。
しかし「自ずから」には、「偶然。まれに。もしも。ひょっとすると。万一。」という意味がある点が「自ずと」と違います。
「自ずと」と「自然と」の違いは?
「自然と」とは、「ことさら意識したり、手を加えたりせずに事態が進むさま。また、当然の結果としてそうなるさま。おのずから。ひとりでに。」という意味です。
「自ずと」も「自然と」も、他の力が加わることなく、ひとりでにそうなるさまをいいます。
しかし「自ずと」は、具体的な物事や動作には使われない点が違います。