【言葉】
筋違い
【読み方】
すじちがい
【意味】
①ある物に対して斜めの方向に位置すること。すじかい。
②道理にはずれた言動をするさま。
③見当違い。おかど違い。
④急激に無理な動きをして筋肉を痛めること。すじちがえ。
【類義語】
・場違い
・お門違い
「筋違い」の使い方
健太くんが悪いのよ。健太くんが私を呼び止めなければ間に合ったのに。
僕を責めるのは筋違いだよ。
そうね。健太くんは私に挨拶をしただけだもん。
いらいらして人にあたりたくなる気持ちは分かるよ。
「筋違い」の例文
- 生活保護費をギャンブルで浪費して困っている人を赤の他人が責めるのは筋違いだ。
- 清左衛門は手厚く扱われていた。そのことに感謝こそすれ、文句を言うのは筋違いというものである。(藤沢周平 三屋清左衛門残日録)
- 健太くんの批判は筋違いというものだ。
- ともこちゃんが彼を恨むのは筋違いだ。
- 感染症蔓延で祭りが中止になったのに、神社に苦情を言うのは筋違いだ。
「筋違い」と「場違い」「見当違い」「お門違い」との違いは?
「筋違い」に似ている語に「場違い(ばちがい)」「見当違い(けんとうちがい)」「お門違い(おかどちがい)」があります。
「筋違い」と「場違い」の違いは?
「場違い」とは、
①その場にふさわしくないこと。
②本場の産でないこと。
という意味です。
「筋違い」も「場違い」も、取り違えていることをいいます。
しかし「筋違い」は、道理に外れていること、相手や手続きを取り違えていることをいいます。
対して「場違い」は、その場所や場面にふさわしくないことをいいます。
「筋違い」と「見当違い」の違いは?
「見当違い」とは、「見当を誤ること。見込み違い。」という意味です。
「筋違い」も「見当違い」も、的外れという同じ意味で使われます。
「筋違い」と「お門違い」の違いは?
「お門違い」とは、めざす家や人を間違える意から転じて、見当違いという意味です。
「筋違い」も「お門違い」も、的外れという意味で使われます。