【言葉】
足掻き
【読み方】
あがき
【意味】
動詞「足搔く」の連用形の名詞用法。あがくこと。
「足搔く」とは、
①手足を動かしてじたばたすること。
②悪い状態から脱け出そうとして、どうにもならないのにいろいろやってみること。
③馬などが前足で地面をかいて進むこと。
④暴れ回ること。ふざける。
【類義語】
・あくせくする
・もがく
「足掻き」の使い方
受験に合格したいんだけど、どうすればいかな。
もう12月よ。いまさら何をやっても悪足掻きね。
そこを何とか。
志望校のランクを下げれば合格できるわよ。
「足掻き」の例文
- どちらにしても、当分足掻きがつかないということだけは確かめられた。(徳田秋声 足迹)
- 薄陽と河風を顔の正面にうけて源三郎は、駒の足掻きを早めた。(林不忘 丹下左膳)
- 健太くんがむだな足掻きをして四苦八苦していた。
- 明るい未来を信じて、ずっと足掻き続けていた。
- 召使の一人が、そのころ眼を覚まして、馬の足掻きの音を聞いたが、ふたたび眠りに陥ちた。(スティーヴンスン ジーキル博士とハイド氏)
「最後の足掻き」「悪足掻き」とは?
「足掻き」を用いた表現に「最後の足掻き(さいごのあがき)」「悪足掻き(わるあがき)」があります。
「最後の足搔き」とは?
「最後の足搔き」とは、絶望的な状況で、苦しまぎれにじたばたすることをいいます。
【例文】
- 朝夕、確実に日が短く感じられ、この日の暑さは夏の最後の足掻きのようだった。(泡坂妻夫 斜光)
- 最後の足掻きを見せ、決してあきらめない姿勢を示した。
「悪足掻き」とは?
「悪足掻き」とは、
①過度に騒ぎたてること。わるいいたずら。わるふざけ。
②あがいても仕方のない状況で、何とかしようといらだちあせって、無駄なことをいろいろ試みること。
という意味です。
【例文】
- 悪足掻きしてもどうしようもない状況だ。
- 悪足掻きはやめて、潔く負けを認めるがいい。